ギィがヒステリックに賞金稼ぎに命令して、手前の扉を蹴り開け、そのまま部屋を出て行った。
「ユーグ、何をしている! 早く、彼を追いたまえ!」 「し、しかし、師匠、私は……、私はあなた方を、その、捨てて……」 「捨てることなんて、出来ないはずよ、ユーグ」
が“教授”を援護するように、短機関銃装備で相手に立ち向かうと、ユーグに説得するかのように言う。
「私達は誰も、あなたを捨てようとも思わないし、捨てられたとも思っていない。そんなこと出来る人じゃないって、 「の言う通りです、ヴァトー神父。私達だけではない。神父トレスやケイト、アベル達もです。……人は家族から 「……、ハヴェル神父……」 「ユーグ、言い訳なら、あとでたっぷりと聞こう。――今は、君の過去を清算してきたまえ。そして、すっきりした 「何か、余計な部品とか、いっぱい落ちてそうね」 「そりゃそうだ。掃除役がいなくなって、こっちは困っているのだから。もちろん、君にも手伝ってもらうから、 「丁重にお断りするわ」
“ブリーチャー”の攻撃を避けながらも、は“教授”の言葉に、少々呆れながら答えた。
ユーグは“教授”に何か言葉を返そうとしたが、結局見つからず、無言のまま一礼して、
「全く、手のかかる子だ……。悪いね、ヴァーツラフ、君。あんな馬鹿弟子に付き合わせてしまって」 「正確に言えば、私が付き合わせてるようなものだから、お互い様よ」 「私もミラノ公の謀略には、少々、あまり感心は出来ませんでしたけど、あなた方の心配そうな姿を見るのは結構 「楽しめたなんて、結構失礼なこと言うのね、ヴァーツラフ」 「君はそうかもしれないが、僕は別に心配なんてしてないと言っているじゃないか。君も意外としつこいね」
会話をしつつも、3人は3様に攻撃をしていく。
「君、これを使いたまえ!」
しばらく戦うと、“教授”が自分の持っていた細刀をに託し、彼は一歩下がった。
「ウィル、まさか私に……!?」 「相手も大鎌なんだから、その方が都合いいだろう?」 「出来ることなら、『あれ』を使う時だけにしたかったんだけど……」 「今はそんなことを言っている場合ではありません。あなたの気持ちも分かりますが、ウィリアムの言う通り、 「……仕方ない、そうしますか」
半分諦めたかのようにため息を着くと、銃をしまい、細刀をしっかりと持ち直し、相手に攻撃を繰り出した。
の刀さばきに、相手はどんどん押されていき、ついに隙を作ってしまう。
<ぎゃああああああっ!!>
“ブリーチャー”の声が、高々と部屋に響き渡る。
相手が戦闘不能になったのを確認すると、は刀についた鮮血を落とすように振り払い、
「お疲れ様、ヴァーツラフ。大丈夫だった?」 「ええ。も、無事そうですね。よかった」 「ウィルもこれ、ありがと。確かに、こっちの方が早かったわ」 「そうでだろう? 僕の予想は的中だった、というわけだ。ところで、ヴァーツラフ。君の次の任務はプラーグで例 「はい。本当、間に合ってよかったです」 「送っていく?」 「いいえ、大丈夫ですよ、。それに、あなたにはまだ仕事が残っていますし」 「……それもそうね」
はヴァーツラフに笑顔で答えると、彼もに優しく微笑み、その場から去っていた。
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剣、特に細身の剣の方が得意なですが、あまり好んで使うことはありません。
今現在(ROM)でも、持ち歩いてはいるけど、使ってませんしね。
あ、でもROM6になったら使うかな?
そしてこの時に、もしヴァーツラフの事情が分かっていたら止めることが出来たのかと、
ちょっと思ってみたりもします。
そうすれば、この後起こる事件に発展することなどなかったはずですしね。
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