「そう、カッカしないで、アスト。少しは落ち着きなさい」 ヴェネツィアへ立つ朝、仕事を追えて、宿に戻ったであろうと思ったは、 彼女がいる帝国へは、のプログラムでも連絡が取りつらい。 事件の内容は、カテリーナに言われた通り、自力で調べたので、 『あの神父、この余を長いごと待たせたのだぞ!? この“外”嫌いな余をだ! そして到着したと思ったら、 「仕方ないじゃない。私だって、他の任務で席を外していたんだし、スフォルツァ猊下が決められたことには 『何者にも逆らう汝が、あの枢機卿には逆らえれないと言うのか?』 「逆らえるものなら、とっくに逆らってるわよ」 の脳裏に、意味深に微笑むカテリーナの顔が浮かんで、思わず1つため息をつく。 「ま、とりあえず私も今夜中にはヴェネツィア入りするから、詳しくはその時に。今夜は、クラブ『INRI』 『適当に揃えておく。紹介状の手配は、神父がすると言っていた』 「正確には、私がやったんだけどね」 先ほど、アベルから緊急に連絡が入り、急いで紹介状を作成したのだ。 「それじゃ、私はそろそろ出発するから、この辺にしておくわ。アストも今夜に備えて、ゆっくり休みなさい」 『言われなくてもそうする。あの神父のせいで、変に気を使った。今からすぐに寝る!』 「そうしときなさい。それじゃ、今夜ね」 『ああ。……』 「ん?」 『あの神父は本当に、汝が推薦した者なのかや?』 「頼むから、そこは突っ込まないで」 推薦したと言えば、推薦したのかもしれない。
そんなことが頭を横切った瞬間だった。
こうも近いと、下手に列車とかを使いたくないのがで、ご自慢の自動二輪車の登場でもある。 「う〜ん、やっぱ、気持ちいいわね〜」 途中で寄ったテイクアウト専門のカフェの前で、紅茶を片手に大きく伸びをする。 そう言えば、ここ最近は忙しくて、こうやってツーリングをしていなかったような気がする。 「さて、もう少しで到着だから、がんばりますか」 『シスター・、聞こえてますか〜?』 再出発をしようとした時、耳元から声が聞こえたため、彼女はエンジンを入れるのを止め、 「アベルね。例の物は無事に到着した?」 『はい、今、無事に。さん、今、どこにいるんですか? さっきケイトさんから、こちらに向かっていると 「ちょうど、ローマとヴェネツィアの中間点ぐらいね。あとちょっと走ってから、水上バスに乗る予定よ」 『ちょっと走ってってことは、愛車、動かしているんですね?』 「久し振りにね。たまに動かしてあげないと。さて、そろそろ出発するから、あとは現地で。……そうそう、 『ああ、あれは別に……。…さん』 「ん?」 『アストさんとさん、どういうご関係なんですか?』 「それは話が長くなりそうだから、また追々話すわ」 『……分かりました。とにかく、道中気をつけて下さいね。以上、通信終了』 イヤーカフスを再び弾くと、は本日3杯目の紅茶を飲み乾し、 |
アストに愚痴られた、ちょっと気の毒(笑)?
けどアストは好きなキャラなので、書いてて楽しかったです。
この時点では分からないかもしれませんが、後におもいっきり遊ばせて頂きました。
ごめんよ、アスト。こんなんで……(汗)。
そしての口調を修正するのにへばってきた紫月でした(汗)。
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