「だ、だ、大丈夫ですか、ヴァーツラフ?」 「ああ、聖下……、ご無事でしたか……」
優しく言うハヴェルの声も、今では痛々しく感じてしまう。
「ご、ご、ごめんなさい、ヴァーツラフ。ぼ、僕が、もっとちゃんとしたきょう、教皇だったら、こんなことには 「いいのですよ……、聖下……。本当にいいのです。お陰で、私は……、見失っていた神と再開できました。私は、 「か、神? じゃ、じゃあ、ヴァーツラフはしゅ、主と会ったの?」 「ええ。長いこと、見失ってしまっていた主なる神……、なんのことはない、私の神は、私の中にいらっしゃった」
とても爽やかで、温かさを感じる顔に、は逆に胸が苦しくなる。
「……。ここに、来てくれますか?」
それに気づいたのか、もうあまり視界がはっきりしていないヴァーツラフが呼びかけると、
「泣いてはいけません、。あなたは笑顔で、いなくてはいけません」 「こんな状態で、笑顔になれるわけないでしょう?」 「確かに、そうですけどね。……、最後に1つ、お願いしてもいいですか?」 「勿論よ。何?」
「そんな……、私の声なんて、大したものじゃない」 「それは違います、。あなたはもっと、その声に自信を持ちなさい。そして死者のために、歌って下さい。きっと 「ヴァーツラフ……」
「ヴァ、ヴァーツラフ?」
地下広間全体に、の歌声が静かに響き渡る。
頭の中に、ハヴェルと一緒にいた日々が思い出す。
でも、もうそうしてもらうことが出来ない。お礼を言うことすら出来ない。 (ヴァーツラフ……。これからあなたの分もまとめて、死者をちゃんと送り届けるわ。だから……、しっかり見てい
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と、いうことで、無事に終了です。
編集に予想以上に時間がかかってしまってすみませんでした(汗)。
ヴァーツラフは大好きな人だっただけに、ここでいなくなってしまうのは非常に悲しいです。
出来ることなら、もっといろいろ書きたかった気持ちでいっぱいです。
いろいろなことを教えてくれてありがとう、ヴァーツラフ。
優しさもいっぱいくれて、ありがとう。
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