あまり射撃の練習はする方ではないのだが、たまにはやらないとやばいだろうと思ったは、 「誰かと思えば、君だったのか、」 ちょうど銃弾を入れ替えようとした時、後ろから誰かに声をかけられ、振り返ってみる。 「あら、ユーグ、練習しに来たの?」 「ああ。そうしたら、隣から銃弾の音が聞こえてね。“ガンスリンガー”かと思ったのだが、違ったようだ」 「トレスは今、ミラノで休養中よ。それに彼ならいつも、“教授”のラボにある射撃場を使うからね。 後ろにいる男――ユーグ・ド・ヴァトー神父にそう言うと、は銃弾を入れ直し、そのまま懐に収めた。 「ユーグはこれから?」 「ああ。明日から、アムステルダムに任務で向かうことになったからな」 「アムステルダム」という言葉を聞いて、は少し顔をしかめた。 「……本当、大丈夫なの?」 「心配している意味は分かっているが、大丈夫だ。ちゃんと任務を終えたら、ここまで戻って来る」 「本当? 約束破ったら、何か御馳走してね」 「分かった、。君の好きなものでも作って御馳走しよう」 ユーグはを納得させるように微笑むと、そのまま練習室に戻って行った。
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「SWORD DANCER」です。
この話は予想以上に短い上、主役のはずのユーグがあまり出てきません(汗)。
ユーグファンの方、本っ当にすみません!!!
過去編で挽回するので、ここでは見逃して下さい。
あとは、短編とかで。
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